品川区小山台の整形外科,リウマチ科,リハビリテーション科 ひだ整形外科

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骨粗しょう症について

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骨粗しょう症の診断と治療

骨粗しょう症とは、骨の内部のスポンジ状の網目構造が荒くなり、いわばスカスカになった状態です。骨が脆くなるため、比較的小さい衝撃でも骨折をおこすことがあります。骨折しやすいのは、太腿の付け根(大腿骨頚部骨折)、背骨がつぶれる圧迫骨折、手首(橈骨遠位端骨折)や腕の付け根(上腕骨近位端骨折)などです。特に前二者は骨折がきっかけで寝たきりになる場合があり非常に困ることが多いです。また、けがをしていなくても気づかないうちに背骨がつぶれていることがあります。特に女性では更年期を過ぎるとエストロゲンの分泌が減り、骨密度が急速に低下します。背中や腰の痛みが持続する、背が低くなったような気がする、背中が丸くなってきた、などの方は注意が必要です。
検査は背骨のレントゲンを撮って骨の網目構造がまばらになっていないか、骨がつぶれていないかをチェックします。骨密度を測定しますがこの数値が低い方は骨折を起こすリスクが高いので対策が必要です。このたび測定装置を更新し、ガイドラインで推奨される腰骨と太ももの付け根での測定が可能となりました。血液または尿検査で骨代謝マーカーを検査し、体の中でのカルシウムの動きをより詳しく調べることもできます。

骨粗しょう症の治療

骨粗しょう症、あるいはそれに近いと判断されたら、まずは骨折の予防が大事です。転ばないように十分注意しましょう。しかし、そうかといってびくびくして閉じこもりがちになると、骨はますます弱くなるので、できればどなたかに付いてもらって、ウォーキングなど適度な運動をされるのがよいでしょう。
食事ではカルシウムを含む食べ物をよく摂るようにしてください。乳製品に含まれるカルシウムは吸収率がよいので、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどを摂るように心がけましょう。肥満を気にされる方は低脂肪乳を。同時に適度にたんぱく質も摂りましょう。豆腐にはカルシウムやたんぱく質も多く含まれます。ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収に関与します。紫外線に当たるとこの働きが促進されますので1-2時間程度の外出は有効です。
近年は骨粗しょう症の薬の種類が増えてきましたので、各々の方の体質や生活習慣に合わせて選択できるようになりました。担当医とよく相談されてから治療をお受けになることをお勧めします。